2018.7.21~26 アチェの子供たち訪日レポート
DAY1 7.21
2018年7月21日から26日、アチェから来日した6名のメンバーの訪日記録。多くの方々のサポートに支えられアチェで日本語や英語、そして奨学金を受給して頑張った津波孤児たちがそのサポートに応えてアチェの子供たちのサポート活動を行っています。その活動の中心メンバーになっている子供たちもこの訪日メンバーには含まれています。スマトラ島から出たことのない6名の初めての日本をここに報告します。
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7月21日午前9時20分関空着のAir Asiaで6名のメンバーが日本に到着した。全員がスマトラ島から出たのが初めて。期待に胸を膨らませての日本到着だ。
メンバーは写真左からRiska Adawiyah、Nurhaliza、Shafira Intan Nurcahya、Putri Maghfirah、Nur Azizah、Radha Salsana。KS日本語コース、KS英語コース、JGA(津波孤児への奨学金受給者)の卒業生各2名がアチェで支援を受けた子供たちから選ばれてその子供たちを代表して日本でアチェを紹介し、日本から多くのことを学んでアチェに持ち帰るためにやってきた。
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Selamat Pagi! Kami telah tiba di Jepang. 日本に着きました。
関空から永伸商事(株)に向かい、15時からのサポーターとの交流会に臨んだ。20数名が参加した交流会では、最初にアチェメンバーからKSAの活動内容の報告をNurさんとPutriさんが、続いてRiskaさんとLizaさんがアチェの紹介、最後にRadhaさんとIntanさんがアチェの津波災害時と現在、防災への取り組みの報告を行った。質疑応答ではアチェでの新しい取り組みなどについて説明が行われた。
報告の後にはアチェダンスを披露した。アチェでは小学生の頃に学校でアチェの伝統的なダンスを習う。彼女たちは日本へ来る前に練習して今日の発表に臨んだが、少しミスをしてしまい申し訳ないという気持ちになっていたようだ。
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私たちは日本の皆さんに支援していただいたKSとJGAの卒業生です。私たちは今、皆さんのサポートを受け、アチェの子供たちのサポートをしています。私たちの活動を紹介します。よろしくお願いします。
交流会ではサポーターの間にアチェのメンバーが二人ずつペアになって入り、日本語、英語、また通訳を交えて色々な話をして盛り上がっていた。サポーターの中には彼女たちと同年代の子供がいる人もいて、自分の子供と話しているような内容の話も出来たと話す方もいた。
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日本はどうですか?
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交流会の後は(一社)チームミライズ代表理事の山本様のご招待で焼き肉を食べに行った。初めての焼き肉に舌鼓を打ち、柔らかい肉の美味しさを堪能していた。アチェの肉はスープや煮込み料理に使われるので、柔らかい肉では型崩れしてしまうため硬い肉が多く、焼肉として食す習慣がない。しかし、過去に訪日したアチェの子供たちも日本の柔らかい肉を使った焼き肉やすき焼きは大好評だった。
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おいしかった!ごちそうさまでした‼
DAY2 7.22
7月22日はUSJ。伊達美由貴さんとお友達が案内してくれました。
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今からUSJ。わくわく!
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美由貴さんよろしく!
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さあ!いよいよUSJだ。アチェには普通の遊園地もないのでUSJのようなテーマパークで色々なアトラクションを経験するのはもちろん初めて。過去に訪日した先輩たちから色々な話を聞いて今日の日を楽しみにしていた6名。どんな体験が待っているのか期待を胸にいざ!USJへ。美由貴さんよろしくお願いします。
思わずピース。
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ウッディー・ウッドペッカーとパチリっ!!
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ジェラシックパークの恐竜とサトゥ・ドゥア・ティガ!
ミニオンかわいかった!
USJで彼女たちから最も人気の高かったハリー・ポッター。ホグワーツ魔法魔術学校の前で記念写真。この日、この場所を・・・・。
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あちらでも、こちらでもパチリっ!
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はい!ポーズ!
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ナイトパレード。きれい!
USJは若い人たちで楽しんでもらおうと伊達美由貴さんたちに案内をお願いした。アチェメンバーは「みんな本当に優しくて、楽しかった。」と言っていました。良い思い出と日本の友達ができました。
DAY3 7.23
7月23日は愛知県豊田市で行われる『モバイル モスク』カーの披露セレモニーにご招待いただき、セレモニーに出席するため豊田市に向かった。15時からのセレモニーの前に愛知県に住むWawanさんのご家族と日本で働くKSAの2代目会長Safrian、昨年交換留学でアチェの大学に来て学んだ水谷奈津子さんと久しぶりに会うことができた。水谷さんは今年9月からアチェに語学留学するのでアチェでの活動のお手伝いをしてもらう約束をした。9月からはアチェのメンバーは奈津子さんと一緒に活動する機会が増えそうだ。
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豊田会館ミュージアムを見学
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いよいよ、セレモニーが始まる。
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このセレモニーは(株)YASU PROJECTの井上 康治社長が実行委員長を務めトヨタスタジアムや関係各所の協力を得て開催された。
テープカットでスタートを切ったセレモニーはイスラムのお祈りの時間に合わせて『モバイル モスク』カーの中で、参加したムスリムの人たちがお祈りを行った。『モバイル モスク』カーの中は50人が同時に入れるほどの広さを持ち、イスラムのお祈りをする場所を丁寧に作り込んだもので、アチェのメンバーは感動していた。お祈りの間に小林 芙蓉先生による書の披露があり、鮮やかに『祈』の文字を書き上げていた。
お祈り後は来賓方の挨拶があり、永伸商事(株)の山本社長が自身の挨拶の時間を使ってアチェから来た6名とSafrianを壇上に上げ、日頃の活動と共に紹介してくださった。そ の効果か、セレモニー後には多くのメディアの方がアチェのメンバーを呼んで取材していた。壇上では緊張で話せなかったメンバーも取材ではしっかりとした受け答えをしていた。セレモニーには永伸商事(株)から山道専務と金山常務も参席され、アチェの子供たちのお手伝いもしていただいた。ありがとう
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モバイル モスクの中
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素晴らしい『モバイル モスク』カーを作っていただき、ありがとうございます。この『モバイル モスク』カーを日本に住む多くのムスリムや多くの旅行者が利用できるようになればうれしいです。
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TVの取材を受ける様子。
モバイルモスクの中ででお祈りをした感想などを話した。
翌日、様々なメディアで取り上げられ、NYタイムスにも名前が載って大喜び!
DAY4 7.24
7月24日は朝一番の飛行機で大分空港まで行き、10時30分に立命館アジア太平洋大学(APU)をBIZ LINKの後藤さんの計らいでカーン先生にご案内頂いた。APUは留学生に開かれた大学で多くの留学生が在籍している。その大学構内の案内と留学のために必要なことをカーン先生から説明を受けた。アチェのメンバーはAPUのVisionに感銘を受けていた。
APUでハラルの昼食を摂り、別府モスクへ。別府モスクでは他のムスリムの方と一緒にお祈りをさせていただいた。別府に住むムスリムは多くはないがビル一棟の立派なモスクだった。お祈りの後にティータイムをご用意いただいた。ここでもAPUの話をした。
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カーン先生、APUを案内してもらい、ありがとうございます。
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モスクを後にして、後藤さんの案内で海地獄などを見学した。Radhaさんは地球物理学を専攻しているので大変興味深く見学していた。アチェにも多くの温泉が湧いているがあまり利用されていない。特に入浴する温泉としてはほとんど活用されていない。Putriさん、Riskaさん、Nurさんはホテルで初めての温泉にトライした。「パナス(熱い)」とだけ言っていた。
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モスクで出会ったパキスタン料理のオーナーのお店で夕食。
おいしかった!
DAY5 7.25
7月25日も朝一番の飛行機で大阪空港へ。そして奈良へ向かい、2008年に一年間KSで日本語教師をされていた安達 渚さんとその娘さん、姪っ子と昼食。渚先生はインドネシア語を話せる。今回のアチェメンバーは渚先生とは初対面という事もあり、最初は緊張していたがアチェダンスを一緒に踊るなどして和んできた。渚先生は現在、奈良県で日本語教師をしている。アチェとの繋がりは消えることなくこれからも続いていく。
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7月25日空港へ向かう道中。ZZZ・・
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昼食後奈良公園へ。奈良公園では鹿に餌を給餌したり、逃げたりと鹿の多さに驚きながらも鹿との触れ合いを楽しんでいた。そして東大寺大仏堂へ。門に聳える仁王像や仏像の大きさに驚きながら日本の歴史を学んでいた。
ご飯ですよ。こっちにおいで。
宝塚への帰り道。きれいな夕景に出会った。明日は良い事がありそうだ!
DAY6 7.26
7月26日は訪日最終日。午前中は永伸商事(株)の部屋を借りて県立尼崎小田高校での交流会の準備と練習をした。先日の交流会でダンスをミスしたのでそれを取り返そうと前日は夜中の1時まで練習していたそうで、最後の確認だ。小田高校へ行く前に永伸商事(株)の皆さんにご挨拶をし、小田高校へ向かった。
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永伸商事(株)のみなさん。ありがとうございました。
小田高校の国際探求学科の生徒20名との交流会はアチェメンバーの自己紹介、アチェの文化紹介、アチェの津波とその後の防災への取り組みの報告から始まった。小田高校の生徒からは日本の文化紹介があり、日本の昔話を英語で披露してくれた。二人羽織も教えていただき、アチェメンバーもそれにチャレンジし、盛り上がった。
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上手にできた!
指を食べさせたらダメ!
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うまくいった!楽しい!!
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茶道部の生徒たちが茶道の所作を実践し、レクチャーしてくれた。初めて見る茶道の所作に悪戦苦闘しながらもアチェメンバーは楽しそうに学んでいた。茶菓子も振舞われ、日本の伝統文化の一部に触れる機会をいただいた。
国際探求学科の生徒は英語の学習に力を入れており、交流会では通訳なしで英語を中心にコミュニケーションを取った。最初は緊張気味だったが交流会後半は打ち解け、別れの時には双方とも名残惜しそうにしていた。
小田高校の看護医療・健康類型の生徒が防災に対する取り組みを行っており、その関係で今回の交流会の機会を持てた。この日は看護医療・健康類型の生徒たちは参加できなかったが、今後も防災というテーマで関係を持てたらと考えている。交流会を企画、運営していただいた小林先生、校長先生、教頭先生、そして生徒の皆さん!ありがとうございました。
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ハイ!ポーズ!See you!!
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校長先生。ありがとうございました!!
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今日は素晴らしい時間を設けていただきありがとうございました。
一同、帰路へ
私たちにこの様な素晴らしい機会を与えていただきありがとうございます。アチェの活動に今回の経験を活かしていきます。これからもよろしくお願いします。
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See you!!
まだ帰りたくない!wwww・・。
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皆様のご協力で彼女たちは日本で素晴らしい日々を過ごし、無事アチェに帰りました。彼女たちのこれからの活躍に期待しましょう! ありがとうございました。